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【映画】マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!

階級制度が根強く残るイギリスに、労働階級から突如として沸き上がった反骨心あふれる新しいカルチャー世代

【マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!】 2017年 - イギリス - 85分

原題:
My Generation
監督:
デビッド・バッティ
キャスト:
マイケル・ケイン
ポール・マッカートニー
ツィッギー
マリー・クヮント



公開当時からず~っと観たかった60年代イギリスのカルチャーを追ったドキュメンタリー映画をようやく観た。ナビゲーターはマイケル・ケイン。

旧式エモ世代なので今の"エモい”って表現はかたくなに使いたくなかったけど、これはもうエモいとしか言いようがない映画だった。

階級制度が根強く残るイギリスに、労働階級から突如として沸き上がった反骨心あふれる新しいカルチャー世代。
ヴィダル・サスーンの斬新なヘアカットに、マリクワのマイクロミニ。
リバプール出身のバンドが世界を圧巻し、映画ではコックニー訛りの役者が将校を演じる。

上流階級の言葉が話せないモデルはオーディションで落とされるだとか、もうバカバカしいとしか言いようがないけど、そんなガチガチの階級制度の抑圧から脱却し、自分たちで表現の自由を作って居場所を勝ち取った世代の強いパワーを感じる映画だった。
時折古風な世代のインタヴュー映像が挟まれていて、男性は口ひげ、女性はエリザベス女王のヘアカットと、みんな型で押したような服装なのも皮肉でパンチが効いてる。

マイケル・ケインが大好きなので、イギリスの時代背景と共にマイケル・ケインの役者としての生い立ちを知れるのも良かった。
映画のストーリーに合わせてマイケル・ケインの出演作から映像がコラージュされてくるのもかっこいいし、時々当時のインタヴューやドキュメンタリー映像が挿入されているのも貴重で嬉しい。30~40代のマイケル・ケインってとにかくセクシー過ぎて大好き♥(80代になった今も大好き)
アルフィー」や「スルース」マイケル・ケインが演じたいわゆる"色男役"を、後にジュード・ロウがリメイクで演じているから、前からマイケル・ケインは"ポスト・ジュード・ロウ"...というか、ジュード・ロウが"ポスト・マイケル・ケイン"だと常々思っていたのが間違いなかった。何より自分の意見や主張をはっきり口にできる人って、年齢性別問わずやっぱりかっこいい。


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