ロアーの映画ログ

日夜、字数制限と戦い続ける感想激長系戦士

【映画】【アニメ】ウィッシュ

「ワンス・アポン・ア・スタジオ」を上回る感動を期待していたみたいで「ウィッシュ」にはとにかく残念だった。

【ウィッシュ】 2023年 - アメリカ - 95分

原題:
Wish
監督:
クリス・バック
ファウン・ヴィーラスンソーン
キャスト:
アリアナ・デボーズ
クリス・パイン
アラン・テュディック

夢が叶うと言われている平和な国ロサス。
魔法使いになることを夢みるアーシャは、魔法で国を治めている国王マグニフィコ王の弟子に志願するが、国王が国民の夢を集めて選別していることを知ってしまい...



「"ディズニー100周年の特別な映画です"と宣伝しているんだから、特別な何かを観せてくれると期待してしまっても間違ってなかった筈だよね?」と、観終わった後に思わず確認してしまった程度には残念な映画だった。

何より違和感を覚えたのが作画。
「人がのっぺりしてない?」とびっくりして、後で「ウィッシュ のっぺり」でググったら結構出てきた。やっぱりのっぺりしてたよね?
人物がCG黎明期くらいの質感で、時々背景から浮いて見えてしまったほど。どうやら3Dと2Dを合わせたせいでああなったらしい。
確かに昨今のCGアニメって2D寄りがトレンドになってきてるけど、その手法ってあくまで背景や動きにもマンガ的表現方法を取り入れた手法だからこその良さであって、めちゃくちゃきれいな3Dに2Dの人物を重ねてしまったら、そりゃなんか違うに決まってる。ディズニーのアニメーターには絶対的信頼を持ってたのに、どうしてこうなっちゃったんだろ?

ストーリーは結構過激で、ディズニーが大切にしてきた要素のひとつである"Wish"を奪うヴィランという凶悪さはすごく良かった。
危険思考は芽から完全に刈り取るタイプの独裁者で、かなり政治的なテーマにしたなと感心した反面、テーマが大き過ぎてあまり個人的には心に刺さらなかった。「ミラベル」みたいなもっと個人的な共感で号泣してしまうタイプなので。
ヴィランにも不幸な生い立ちがあるようなので、てっきりその辺に少しくらい触れるかと思ったらなかったので、ただのナルシストなイケオジで終わってしまったのも残念。でもCV.福山雅治なので「無礼な奴だ〜」と歌っていても爽やかな風が吹き抜けた。

歌も舞台ミュージカル的な構成の音楽で嫌いじゃなかったものの、そこまで印象に残る曲はなかった。「♫ウィッシュ」は結構好きだけど、早いうちからたくさん耳に流された曲だったから、ただの刷り込みかもしれないという疑いを持ってる。ディズニーでの実績のない作曲家(そもそもシンガーソングライター)じゃなく、今回に関してはレジェンドたちに頼っても良かったのでは?多分、ディズニー好きが100周年のお祝いに求めていたのはレジェンドの音楽だったと思う。

ディズニーというよりNintendoのキャラとして出てきそうなビジュのスターは、想像していたよりも10倍くらいキュートだった。
話さないしシンプルなビジュのキャラなのに、表情がすごく豊かでニコニコ無邪気で超かわいい。その分、ヤギのバレンティノはちょっと取ってつけた感があった気がする。もっと主人公の相棒として活躍すると思ってたんだけど、アラン・テュディックありきの役だったというか、山ちゃん枠だったというか。

主人公のアーシャも「まあ、確かにこの子かなり厚かましいよね」と思ってしまったので、あまり共感できず。てかマグニフィコ王悪くないよね?扱いかわいそう過ぎて、逆にマグニフィコ王の方が好き。"最恐のヴィラン"とは?
アーシャの衣装が変わるシーンも「シンデレラ」のあのシーンくらいの感動を期待したのに「実は前髪を5ミリ切りました」くらいの微妙な変化で反応に困っちゃった。
オマージュ要素もなんかワクワクしなくて滑ってる感。実写の本から映画が始まる演出には結構グッときたけど、そこがピークだった。
ところどころの描写でちょっと鬼畜ムーブをしていたのもモヤる。夢が叶うシステムは宝くじ的思考だし、話せるようになったキノコの頭をドラムとして叩いたり、本やクッキーを足で踏みつけたり、産んだタマゴでお手玉をするニワトリが出てきたり...ただしニワトリは短編ミッキーの頃なら許されたかも。

実はそこまで悪くないと思ってた筈なのに、なんか感想を書き始めたらどんどん不満が出ちゃった。自分でも気づいてなかったけど、多分「ワンス・アポン・ア・スタジオ」を上回る感動を期待していたみたいで「ウィッシュ」にはとにかく残念だった。

(2025/12/24)映画館(吹替)


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【映画】ルーシーのアイスクリーム大騒動!?

絵本のようなかわいいコメディ映画。

【ルーシーのアイスクリーム大騒動!?】 2022年 - ドイツ - 91分

原題:
Lucy ist jetzt Gangster 
監督:
ティル・エンデマン
キャスト:
ヴァレリー・アーネマン
ブルックリン・リービヒ
リサ・マリー・トレンス
コスティア・ウルマン

家族でアイスクリーム屋を営んでいる少女ルーシー。
ある日、不慮の事故からアイスクリームマシーンが故障してしまい、店に存続の危機が訪れる。ギャングになれば高額の修理費用を手に入れることができると考えたルーシーは銀行強盗を計画するが...



厳格そうなイメージのあるドイツが、ふい撃ちのデレみたいに送り出してくるカラフルでキュートな映画。「世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方」みたいな。
万博のドイツパビリオンでヴルストを買った時、無言のやりとりで全く笑顔を見せなかった店員のお兄さんが、身内のスタッフに話しかけられた途端パッ!と笑顔になったのを見て「あ〜!これがいわゆるドイツ人のツンデレ!目の前で貴重な瞬間を見せてくれてありがとうございます」と思ったあの感覚と同じ。何の話だ。

なんの不安もなく見られる優しいお話で、観るとアイスクリームを食べたくなることだけが危険だった。良い子のルーシーが無理してギャングになろうとして、不良少年のトリスタンにギャングになる術を教わろうとするんだけど...クソガキだったトリスタンの変化がとても良かった。最終的には大団円で、絵本のようなかわいいコメディ映画。

(2025/12/08)U-NEXT(吹替)

【映画】ズートピア2

こういうのでいい、こういうのがいいんだよディズニー!

ズートピア 2】 2025年 - アメリカ - 108分

原題:
Zootopia 2
監督:
ジャレド・ブッシュ
バイロン・ハワード
キャスト:
ジェイソン・ベイトマン / 森川智之
ジェニファー・グッドウィン / 上戸彩
キー・ホイ・クアン / 下野紘
アンディ・サムバーグ / 山田涼介
フォーチュン・フィームスター / 江口のりこ
ダニー・トレホ / 柄本明



コミコン3日間参加の2日目。偏頭痛で死にかけていたのに終了時間までしっかりコミコン会場に残って、その後イオンまで足を運んで観てきた。早くホテルに帰れと脳内の私が100回くらい言ってた。

1作目が大好きだったしテーマにもすごく関心させられたので、ここ数年おかしな方向に突っ走ってしまったディズニーにめちゃくちゃにされていたらどうしようって多くの人が心配していたと思うけど、今作はちゃんと前作のテイストを踏襲した上でジュディとニックの絆が深くなっていてとても良かった。
こういうのでいい、こういうのがいいんだよディズニー!

冒頭から、1作目を観終わったあの瞬間「ジュディとニックのバディの活躍をもっと観たい!」と激しく思ったことを思い出して心がギュン!となった。

私はジュディとニックはバディのラインを超えないで欲しい派だけど、ずっとそう思ってた海外ドラマのバディが最終シーズン近くで付き合うことになっても、それはそれで「幸せになって欲しい!このカップル好き過ぎる!!」ところっと手のひらを返してきたのでまた気が変わるかも。

でも、ジュディがドレスに着替えてる間、ニックがドレス姿のジュディを見てぽ〜っと見惚れる演出があったらどうしようってつい心配しちゃった。例のフィギュアの件がなければこんな余計な心配しなくて済んだのに。雑音になるからやっぱり映画を観る前に余計な情報は全部シャットダウンした方が良いのかも。てか、別にこれから先、2人の関係が変化するなら全然目がハートになろうが構わないんだけど、わざわざ前作のそうではなかったシーンを改変したのが害悪すぎたって話だよね。ホントどうしてああなった?厄介なニクジュディ過激派の内部犯行?

それは置いておいて、ディズニー作品なので子ども向けではあるんだろうけど、前作といい今作といい事件がしっかり黒い。真っ黒。動物たちの世界ということで若干犯罪の黒さが中和されて感じるけど、実際にも知らないところでこういうことがでたくさん行われてるんだろうなと思ってしまう汚い手口の犯罪なので、事件ものとしても面白い。しかもアクション満載で楽しい。動物たちもかわいい。最高。

とあるシーンが本当にショックだったんけど(崖の途中のあれです)、なんか「ズートピア」ってこういうシーンを明確なセリフとして表現せず、無言の表情や行動だけで語るところがうまいというか、ズルいと言うか...余計に心にグサっときてお辛くなる。普段、そうやって本心を多くは語らないからこそ、いざという時の台詞がより一層グッとくるのかもしれないけど。
1作目でも起きたジュディとニックのすれ違いもまた起きてて..もうこれってそれぞれの育ってきた環境だったり、これまでの人生だったり、本質的なところだったり。
どんなにバディの絆が深まっても、一生分かり合えないどうしようもない部分なのかなって思うんだけど、ニックが最初の時、言葉を飲み込んだシーンで「俺はお前の(略)〜!」って私の心が代弁して叫んでしまった。ジュディとニック、それぞれのデスクに飾ってある写真でもこの関係性が表現されていて、本当に細部まで見逃せない。

あと今回もテーマ曲がすごく良かった。何気にダンサーが屈強な肉食獣で構成されてるの好きだったりする。ところどころ有名映画のオマージュがあったのも映画好きとして嬉しい要素だった。

エンドクレジットの件があるので、これ以上多くは言えないけど「とにかくジュディとニックのバディは最高!ズートピアはいいぞ!!」これに尽きた。

(2025/12/08)映画館(吹替)


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【映画】ズートピア

本当に多様性の描き方が素晴らしい

ズートピア 2016年 - アメリカ - 109分

原題:
Zootopia
監督:
バイロン・ハワード
リッチ・ムーア
キャスト:
ジェイソン・ベイトマン / 森川智之
ジェニファー・グッドウィン / 上戸彩
イドリス・エルバ / 三宅健太
J・K・シモンズ / 玄田哲章
ジェニー・スレイト / 竹内順子
シャキーラ / Dream Ami



ラプンツェル」の感想に「フリンやニックみたいなチョイ悪タイプの方が好き」と書いた流れで久しぶりに観たくなって、映画館ぶりに鑑賞。ちなみに「ラプンツェル」も「ズートピア」も私が号泣した「ミラベル」も、み〜んなバイロン・ハワード監督の作品。

初見時も心底感心したけど、この映画って本当に多様性の描き方が素晴らしい。これぞディズニーにやって欲しかった正しいポリコレ映画。

外見の違いや力関係がはっきりしている動物というキャラクターで現実の差別や偏見を分かりやすく描いているし、舞台になっている"ズートピア"の都市も容易に現実のニューヨークと重なる。
メッセージ性を考えずに観ても面白いストーリー展開だし、キャラクターもすっごく魅力的。ホントに大好きな映画。

結局、再鑑賞なのに2回くらい泣いちゃったんだけど、どっちもニックの心情に共感しての涙だった。ニックの言う「結局、差別や偏見で決めつけられるから、こういう風に生きるしかない」って、ギャング団に所属する黒人の少年のインタビューか何かでも聞いたことある気がする。

自分自身が差別や偏見にあって苦労してきたジュディでさえ、無意識にニックに偏見を抱いてしまっていたという一筋縄じゃいかない根強い偏見意識や、そのことに気づいたジュディの成長の描き方もホントに秀逸。

ジュディがニックに謝るあのシーン...何もかもが愛おしすぎて、すっごくたまらない気持ちになる。台詞も仕草も全部全部愛おしい。

主題歌の「♫Try Everything」も映画にすごく合っている名曲だし、細かいところに感動しぃなので、ラストのライブのシーンで群集それぞれが自分なりのライブの楽しみ方をしていて、ダンスしている動物もいれば座って静かに浸っている動物もいるし、スマホで録画している動物もいるっていうリアルさにも感動しちゃった。

(2016/05/04)映画館(吹替)
(2023/01/14)ディズニー+(吹替)


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【映画】ギャンブラー ニコラス・ウィンディング・レフンの苦悩

「Fear X」が大コケし、借金まみれになってしまったレフン監督のドキュメンタリー

【ギャンブラー ニコラス・ウィンディング・レフンの苦悩】 2006年 - デンマーク- 79分

原題:
Gambler
監督:
フィー・アボム
キャスト:
ニコラス・ウィンディング・レフン
リヴ・コーフィックセン
マッツ・ミケルセン

デビュー作「プッシャー」が大ヒットするも、3作目の「Fear X」が大コケし、借金まみれになってしまったレフン監督のドキュメンタリー。



「プッシャー2」撮影中のドキュメンタリーで、発砲タイプの胃薬が常にシュワシュワしている作品だった。作中、監督が胃薬を何錠飲んでいたのか数えてみたい。

デビュー作が大ヒットしてしまったが故に、次に作るものは前作より良くなければならないという苦悩。これって映画監督に限らず、クリエイター全ての悪夢だと思う。デビュー作の成功すらなかったことにしたくなるほど追い込まれている監督がかわいそうになるけど、全然鬱い映画ではなくてむしろ爆笑しちゃった。
今でこそ再起して大活躍しているから笑える話ではあるんだけど、これだけ弱いところや恥ずかしいところをさらけ出せるのも強さだと思うので、監督はやっぱりすごい人だと思った。

そもそも借金がどうにもならなくなって「主人公を変えたらいくらでも作れる!」と言って金策のためにプッシャー3部作が生まれたというマジかよな話。テレビ番組のインタビューではもちろん金のためとは言わず、ちゃんとした理由を答えているんだけど、そんな自分の姿を家のテレビで見ている監督のしょっぱい表情よ。次回作のヒントを貰おうとする司会者に対して口をつぐむ監督...内緒も何も、実はまだ台本を書けてないっていう。

借金の返済や製作費に当てるので「プッシャー2」を作っても監督にお金は入らない→「プッシャー3」まで作って初めてお金が入るけど、そのためには3までの製作費をもぎ取らないといけない→製作費をもらうには2のヒットと3のしっかりした台本が必要→でもまだ何も書けてない(今ここ)。

テスト前、突然部屋の掃除がしたくなる衝動って外国人でも同じなんだと監督から学んだ。人生が掛かっている〆切なのに、突然、服を全部移動して大掃除を始めた監督につい笑ってしまう。

でもまあ、何とか「プッシャー2」の撮影も始まりひとまず安心...というタイミングで、思わず仕込みかと疑ってしまうほど強烈キャラのカートが登場。

”リアルにアングラ社会で生きてきた人を採用しよう”という経緯で選ばれたリアルアングラな人カート。
「台詞が覚えられない」と言い出したカートに、監督がどうして覚えられないのか丁寧に説明してあげてるのに全然話を聞かない。
それでも怒らずハグして慰めてあげるマッツが優しいし、赤ちゃんをあやすみたいに揺らして緊張をほぐしてあげている監督も優しい。普通は主演俳優や監督を中心に撮影を進めものだと思うんだけど、その主演と監督が端役のカートを全面サポートしているという優しい撮影現場だった。

なのに今度は「俺はこの役みたいに酷い人間じゃないって、テレビで弁明させてもらえないと街を歩けない」と騒ぎ出すカート。
カートのために緊急会議が始まったりして、監督の胃に穴が開くどころか胃が破裂してもおかしくないと思った。

終始こんな調子で下手な映画よりドラマチックで面白いドキュメンタリーなんだけど、監督に向かって「いつまでも夢をみてはいられないわよ」と言った奥さんに対し「夢を見てるからこそ最後に成功できるんだ」って返した監督が素晴しかった。散々弱音を吐いていたのに、そーゆー台詞を真顔で言えるところに才能を感じた。

あと演技指導のところで、自分で書いた台詞のくせに「エロ過ぎてこんな台詞、口に出して言えない」って照れた監督が激かわだった。そのエロ過ぎて言えないの、マッツの台詞なんだけどな。純情かと思えば「股間触るの抵抗ある?無ければ触って」と女優たちに平然と言い放つあたり、やはり我々凡人の理解には及ばないレフン監督の魅力たっぷりのドキュメンタリーだった。

(2019/08/14)所蔵DVD(字幕)

【映画】プッシャー2

レフン監督が金策のために作った「プッシャー」2作目

【プッシャー2】 2004年 - デンマーク- 96分

原題:
Pusher 2
監督:
ニコラス・ウィンディング・レフン
キャスト:
マッツ・ミケルセン
リーフ・シルベスター・ペーターゼン
アンネ・ソレンセン
ズラッコ・ブリッチ
オイビンド・ハーゲン・トラバーグ

出所した元麻薬の売人(プッシャー)のトニーは、真面目に生きようと決心するが、ギャングの父親の影響や自分に子どもがいたと判明したことにより、逆にどんどん深みにはまっていき...



レフン監督が金策のために作った「プッシャー」2作目。

前作では主人公の相棒だったトニー(マッツ)が今作の主役。
"私の推しフルヌードになりがち問題"というのがあるんだけど、ピタピタのパンイチマッツが出てくるのでフルヌードよりインパクト強かった気がする。
「全然⚫︎たないんだけど、ここにヤクをふりかけたら元気になるかな?」って台詞に思わずウケちゃったし、フェラーリをかっ飛ばすところも楽しそうだし、前回よりダークなお話になりつつ、馬鹿でかわいいトニーが出所後も健在で何より。

今回は”父と子”がテーマの作品で、多分、この映画の赤ちゃんとレフン監督の赤ちゃんって同じくらいの月齢だよね?まだパパになる前のレフン監督が母親に捧げた「ブリーダー」と違って、しっかり父性を感じる展開にしみじみしちゃった。前作同様、ラストの無言の映像のシーンが良き。

ところで「プッシャー2」制作中の出来事を描いたドキュメンタリー「ギャンブラー」で、「台詞が覚えられないよ〜」って駄々っ子していたカート。そんな裏側を知らなければそんなことを言っていたとは思えない確かな演技だった。リアルが演じる強み。キャスティング担当がカートのことを「目がキラキラしてるステキな人なんだ」と言っていて、なんだかんだ愛されているカートにほっこり。カートの娘さんの似顔絵タトゥーも素敵だった。

(2019/08/26)所蔵DVD(字幕)


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【映画】麻薬密売人 プッシャー / プッシャー

プッシャーのフランクとトニーの1週間

【麻薬密売人 プッシャー / プッシャー】 1997年 - デンマーク - 105分

原題:
Pusher
監督:
ニコラス・ウィンディング・レフン
キャスト:
キム・ボドゥニア
マッツ・ミケルセン

麻薬の密売人(プッシャー)のフランクは相棒のトニーと組んでそれなりに羽振りよく暮らしていたが、ミスをキッカケに窮地に追い詰められてしまう。



「ドライヴ」や「ネオン・デーモン」でお馴染み、レフン監督の代表作。若くしてTV番組の短編製作から突然見出されて映画監督デビューして、しかもデビュー作がコレってホントにすごい。

映画の内容をざっくり言うと、
"プッシャーのフランクとトニーの1週間"


月曜日はクラブに出かけ〜
火曜日はヤクの調達〜
水曜日にヤクをさばいて〜
木曜日はムショにお泊り〜
金曜日は途方にくれて〜
土曜日はフクロにされる〜
日曜日は.....................
..................テュリャテュリャテュリャテュリャリャー!

という、週末に向けてバイオレンス方面に急降下なお話。ついふざけた書き方したけど、アンダーグラウンド世界の描写がリアルですごかった。終わり方も好き。

マッツの役は主人公フランクの売人仲間トニー。スキンヘッドにタトゥー、サングラス、ジャージという万国共通なチンピラスタイルだった。マッツの私服といえばジャージが有名だけど、作品内で観られるのって今作くらいじゃないかな?

そんなチンピラマッツなのに、かわいい❤︎

今回セクシーさやかっこよさは控えめだけど、その分かわいい❤︎かなりシモい話をしていようがレイシストだろうが笑い方や喋り方がかわいい❤︎ひたすらポテトを食べているところまでかわいい❤︎

とにかくお馬鹿で無邪気なトニー。
どうしようもなくおバカなので、俺が面倒をみてやらなきゃ!となるフランクの気持ちも分かる。もはやフランクのトニーへの優しさが、子どものお守りをしているように見えてくる。

でもきっと、なんやかんや世話を焼かされつつ、フランクはトニーと一緒にいて楽なんだろうな...なんて思っていたので、木曜日の出来事はショックだった。

トニー、おまえぇえ!!!(客観的視聴者の叫び)
フランク、おまえぇぇえ!!!(主観的マッツファンの叫び)

メモ
・ガヤガヤしてるけど音楽の使い方が結構好きだしテーマ曲も良い
・回し蹴りに失敗しても、重心が安定しているのでキレイなターンになってるトニー。元ダンサーというマッツの経歴が光る瞬間
・DVD特典の借金のために金策するレフン監督のドキュメンタリー(「ギャンブラー」)がめっちゃ面白い

(2019/08/14)所蔵DVD(字幕)


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