これをどんでん返し映画と言っていいのか分からないものの、そうだとしたらどんでん返し系で5指に入るほど好きな展開だった。
【ジガルタンダ】 2014年 - インド - 171分
原題:
Jigarthanda
監督:
カールティク・スッバラージ
キャスト:
シッダールト
ボビー・シンハー
ナーサル
ヴィジャイ・セードゥパティ
映画監督のオーディション番組に出演したカールティクは、セミファイナルで落選を突きつけられるが、彼への評価をめぐる審査員同士の対立によって長編映画を作成するチャンスを得る。彼を支持した審査員から、壮絶なギャングの抗争をテーマにした映画を作ることを提示されたカールティクは、実在のギャングの映画を作ることを思いつき、悪名高いギャングのボス・セードゥの調査を始めるが...
遅ればせながら、2024年映画館納めで観たうちの1本。
カメラワークも凝っていて(実相寺アングルとかも使ってた気がする)、洋画の雰囲気も感じられるインド映画。欧米リメイクにも向いてそうなので、もしされるならダニー・ボイル監督にお願いしたい雰囲気。
映画監督版Xファクター的な番組をきっかけに映画を作ることになり、もう後に引けない駆け出しの映画監督。そして、そんな監督からこっそり実録取材対象にされた冷酷非道なギャングのボス。
観始めた時はカメ止め系かな〜なんて軽く思ってたけど、展開が二転三転して、気づけばパワーバランスも主人公カールティクの精神も変化しているというストーリーがめちゃくちゃ好みだった。これをどんでん返し映画と言っていいのか分からないものの、そうだとしたらどんでん返し系で5指に入るほど好きな展開だった。
「映画を武器に」という同じ骨子で同監督がこの約10年後に撮った「ジガルタンダ・ダブルX」(今作とストーリーの繋がりはない)があまりに良過ぎて今作の評価が少々霞んでる気がするけど、正直どっちもすごく良かった。というか、洋画慣れしてる人は多分こっちの方が好きそうという洋画とインド映画どっちも好んで観る私による勝手な偏見。
でもってインド映画好きには、セの方のヴィジャイさんの登場に思わずニヤッとせずにはいられないだろうという確信。
(2024/12/30)映画館(字幕)