スラッシャーとコメディは両立するので。
【サンクスギビング】 2003年 - アメリカ - 106分
原題:
Thanksgiving
監督:
イーライ・ロス
キャスト:
パトリック・デンプシー
ネル・ヴェルラーク
ジェイレン・トーマス・ブルックス
マイロ・マインハイム
感謝祭発祥の地・マサチューセッツ州プリマスのスーパーでは、ブラックフライデーセールのワッフルメーカー欲しさに大勢の人が押し寄せていた。しかし、とあることが発端で暴動が起き、スーパーに無理やり押し入った人々によって複数の死者が出てしまう。
その惨劇から1年後。再び感謝祭シーズンを迎えたプリマスで、ジョン・カーヴァーのお面をつけた殺人鬼が調理器具を使い、感謝祭の食事を模した方法で次々と人々を殺害するという事件が起き...
お正月からずっと「あ〜血が見たい...」と間違った方向にいきった厨二病のヤンキーみたいなことを思っていたので観た。最初にこの映画を知ったのは2023年のコミコンだったから、実際に観るまで丸々1年以上かかっちゃった。
「血を見たい」という欲求で言えば十分叶った。ちゃんと血がいっぱい出て「わぁ、痛そ〜」ってなる系の王道スラッシャー映画。血以外にも色々と出ちゃってたけど、なんだかんだ手がぐきぃってなるとか、踵を切られたりするのが一番痛そう。
ただ、殺人鬼ものとしてはもうちょっと心に響くものが欲しかったな。
殺人鬼がつけているジョン・カーヴァーのお面が欲しくなるくらいの、何か心に響くものが。殺人鬼の正体に最初から予想がついてしまったのもあるし、あの、人間の腹は抉るけど猫には優しい〜みたいな一面をもうちょっと見せてくれてたらちゃんと絆されたかも。
正直、私は冒頭のブラックフライデーセールの惨劇みたいなのが2時間続くイカれた映画でも良かった。死にかけてるのに、ワッフルメーカーをしっかり持ったのを見てちょっと声出して笑っちゃったし、スラッシャーとコメディは両立するので。でも、言うてワッフルメーカーってそんなに要る?
ワッフルメーカーに群がる人を見て「さもしい」というあまり日常で使わない言葉が浮かんできたんだけど、現実でも確かキティさん展の限定グッズとかTDSのダッフィーグッズ転売ヤーのニュース映像とかがあんな感じじゃなかったっけ???
とりあえず、いろんな祝日にアイコニックな殺人鬼を配置して行こうとするアメリカの思想はわりと好きだと思ったので、まだ余ってる祝日があったらぜひ、新たな殺人鬼の爆誕についてご検討の程よろしくお願いします。
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