想像してた以上に王道のタイムスリップもので、王道の時代劇復興推進映画だった。
【侍タイムスリッパー】 2023年 - 日本 - 131分
監督:
安田淳一
キャスト:
山口馬木也
冨家ノリマサ
沙倉ゆうの
峰蘭太郎
幕末の京都。会津藩士の高坂新左衛門は、長州藩士との一騎打ちの最中、刀に雷が落ち気を失ってしまう。次に高坂が目を覚ますと、そこは140年後の現代の日本で...
気になっていたものの、タイミングが合わずそのままスルー案件になりかけたけど、ロングラン上映のおかげで遅ればせながら鑑賞。
想像してた以上に王道のタイムスリップもので、王道の時代劇復興推進映画だった。登場人物がみ〜んないい人たちだったので、何だか安心して観れたのも良き。
助監督の「よくおばあちゃんに預けられていて、セーラームーンより時代劇だった」ってセリフは一体、どこの私かと思った。まさに私もおばあちゃん子だったし、時代劇を語る時に「セーラームーン」を引き合いに出していたので。あと、あの時代は「スラムダンク」も!セラムン、スラダン、暴れん坊将軍というテレ朝の流れ。
ベテラン時代劇俳優が登場した辺りから最後のオチまで、わりとしっかり読める展開だったので、展開自体には特に目新しさを感じなかったものの、殺陣のシーンの緊迫感はすごく良かったし、斬られ役として有名な福本清三さんのことは知っていたから、そういう世界のお話としては、確かに珍しい題材だな〜と興味深かった。
子どもの頃と違って特別好んで時代劇を観る習慣は無くなってしまったし、時代劇で育った私の懐古主義的な贔屓目はもちろんあるだろうけど、個人の肌感覚では必ずしも時代劇が現代にそぐわなくなった訳ではないと思ってる。「SHOGUN」のワールドワイドな評価もあることだし、どうか時代劇には廃れず頑張って欲しい。
(2024/11/24)映画館