小説の売り文句にあった「感動と驚愕」の「驚愕」が1ミリもなくて白けちゃった。
【ザリガニの鳴くところ】 2022年 - アメリカ - 125分
原題:
Where the Crawdads Sing
監督:
オリビア・ニューマン
キャスト:
デイジー・エドガー・ジョーンズ
テイラージョン・スミス
ハリス・ディキンソン
マイケル・ハイアット
スターリング・メイサー・Jr.
デヴィッド・ストラザーン
原作:
ディーリア・オーウェンズ『ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)』
ノースカロライナの湿地帯で青年の遺体が発見される。周囲から《湿地の娘》と呼ばれている少女カイアが容疑者となり、裁判が開かれるが...
北欧ミステリーのような湿地帯の湿った空気をはらんだミステリーものを想定していたので、蓋を開けてみたら全然違ったせいかハマれなかった。う〜ん、ミステリーものと思って観ちゃいけない。これは恋愛や青春ものジャンル。そのことに気づいた頃には「なんだか不幸な『トワイライト』みたい...」という思いが頭の中を過っていた(因みに『トワイライト』シリーズは全巻既読)。
映画を観てから小説を読もうと思っていたので、今、小説の方に手をつけている最中なんだけど、小説の方がより細かい描写と章立てをしていたので、読んだらもっと作品の良さが分かるかな?とりあえず、なんで兄弟姉妹と一緒に逃げなかったの?という疑問は小説で補完できた。
ただ、小説の売り文句にあった「感動と驚愕」の「驚愕」が1ミリもなくて白けちゃった。あるある展開過ぎて、何でこれで"ベストセラー"なんだろう?
でも湿地帯の自然やカイア役のデイジーはとっても美しかった。透明感のあるかわいさと儚さ。まさに少女的。視覚的には文句なし。
ところで「DVを受けてきた女性に寄ってくるDV男の嗅覚はすごい」って聞くけど、意図してというより、本能で支配対象を見分けてるんだろうと思うと怖い...
(2022/11/20)映画館(字幕)