予想通りのことが起きて予想通りに終わって、それが=つまらないではなく、むしろ安心して観れたので良い邦画だった。
【身代わり忠臣蔵】 2024年 - 日本 - 119分
監督:
河合勇人
キャスト:
ムロツヨシ
永山瑛太
川口春奈
林遣都
寛一郎
柄本明
北村一輝
原作:
土橋章宏『身代わり忠臣蔵 (幻冬舎時代小説文庫)』
江戸城内の廊下で突然、浅野内匠頭から斬りつけられた吉良上野介は、思わず逃げて背中に傷を負ってしまう。無様に逃げたことが知れれば家を潰されると考えた家臣は、厄介者だが吉良そっくりの弟・孝証を吉良の身代わりに仕立てるが...
私の忠臣蔵の知識は「大石内蔵助と吉良上野介がなんか色々あってバチったらしくて、吉良上野介が死んじゃったかも」という、当時で言うなら現場から遠く離れた田舎の農民の噂話程度しかなくて、これでこの映画を観ても大丈夫かな?という不安はあったものの全然大丈夫だった。
でもあまりに忠臣蔵を知らな過ぎて、本気であんな後輩イジメが全ての原因だったのかどうか知りたい。あと有識者の方には、浅野内匠頭役で「あ、尾上右近が出てる!」と喜んだ私の気持ちを察していただきたい。
主演ムロツヨシという時点で邦画コメディのあのシラけがちなノリは絶対避けられないだろうと覚悟していたものの、福田監督作品じゃないから全然許容範囲で普通に面白かった。そもそもムロさんって演技上手いし、瑛太も上手いし。予想通りのことが起きて予想通りに終わって、それが=つまらないではなく、むしろ安心して観れたので良い邦画だった。
別に今問題になっている原作者と脚本家の騒動について何か考えていたわけでもなく、それでもエンドロールを見ながら「あ、原作者=脚本だから映画が変なことになってなかったのか...」とナチュラルに思ったので、つまりそういうことだと思う。
ところで、家臣にドM(多分ドSでもある)とドSが居るのはなんか...最強では?忠臣蔵の知識もなければ日本の俳優の知識もなくて「このドSの人かっこいいな〜背も高いし雰囲気あるし〜」と思って後で調べて「はぁ〜通りで!」と思った。
(2024/02/17)映画館