火と水そのものという設定で、お互いに触れることすらできないというのがめちゃくちゃ切ない。
【マイ・エレメント】 2023年 - アメリカ - 93分
原題：
Elemental
監督：
ピーター・ソーン
キャスト：
リア・ルイス （川口春奈）
マムドゥ・アチー （玉森裕太）
ウェンディ・マクレンドン＝コーヴィ （MEGUMI）
ジョー・ペラ （伊達みきお）
火・水・土・風のエレメント（元素）が暮らすエレメント・シティ。父親の店を継ぐために修行中の火のエレメントの少女エンバーは、ある日、故障した排水管に吸い込まれて店に迷い込んだ水のエレメントの青年ウェイドに出会う。
トレーラーを観た瞬間、「ズートピア」と「インサイド・ヘッド」を合わせたような世界観の映画かな？と、期待度MAXで公開を楽しみに待っていた映画。かなりハードルを上げて観に行ったのに、期待以上でめちゃくちゃ泣いてしまった。5箇所くらいで泣いた気がする。
怒りを抑えることが苦手な移民の少女エンバーと、裕福な家庭に育ち感情豊かで泣き虫な青年ウェイド。
ピクサー作品にしては本格的なラブストーリーで、2人が惹かれ合って行く姿やエレメントシティでのキラキラなデートにきゅんが止まらなかった。
古典的な相反する2人の恋愛なんだけど、火と水そのものという設定で、お互いに触れることすらできないというのがめちゃくちゃ切ない。
そもそもエレメントたちのビジュアルもめちゃくちゃ良い。こういうキャラデザは流石ピクサー！エレメントの性質や言葉遊び的な要素を生かしたエレメントジョーク？な描写も面白くて、WAVEのところでは素直に「なるほど、うまい！」ってなった。
どういう流れだったか忘れちゃったけど、ウェイドがセリフじゃなく絶妙な表情でエンバーに理解を示すシーンが印象的だったから、配信が始まったらまたすぐもう一回観て確認したいな。そういう印象に残る表情をアニメで表現できるのが改めてすごい...
それと芸能人の声優が多めな映画だったのに、全然違和感がなくて全員役に合ってて上手だった。
（2023/08/10）映画館（吹替）
